高度経済成長期から定着してきた終身雇用制度もバブル崩壊以降すっかり衰退し、昨今では一度就職した会社で定年までずっと働く人は本当に少なくなりました。
転職は珍しいことではなくなり、「新入社員の約3割が入社から3年以内に退職する」なんていうデータもあるほどです。最近の若者は我慢弱くなったとか、ゆとり教育の影響だという批判の声もよく耳にしますが、転職者が増えた一番の理由は派遣社員の増加ではないでしょうか。派遣法の改正により、ほとんどの職種で派遣として働くことができるようになりました。派遣社員は最初から勤務期間が決められていたり、数ヶ月ごとに契約を更新する意思があるか確認されるので、正規雇用よりも退職に対してあまり抵抗がないことが多いようです。
逆に企業の経営状況が悪化した場合、正規雇用の社員をリストラするのは色々と問題がありますが、派遣社員の場合は契約を更新しなければ何の問題もなく辞めさせることができます。派遣社員として働く人たちが増える中で、そのような感覚が一般的として広まり、正規雇用者や派遣社員も関係なく、転職に対しての意識が変化してきたのではないでしょうか。